パン屋の機械というのは、もともとはそれほどレベルが高い、複雑な機械ではありませんでした。
入社当初はそれらに対して、原始的ともいえる、比較的単純な整備などを行っていましたが、今は最新の設備が備わっているので、細かなつくりを持つ機械の保全や修理を行っています。工場では大量の商品を製造しており、機械はフル稼働しています。ですから、修理は限られた時間内に正確に行わなければなりません。
我々のゴールはいかにきちっとパンを製造するかですから、出荷スケジュールを大幅に遅らせてしまったり、不良品のパンを出してしまってはいけないのです。そのため常日頃から、点検や修理には細心の注意を払っています。
「今までにないこういうパンを作ろう」と決定されたときに、新しい製造ラインを作ることがあります。その際、機械の設計図を書くといった更新作業を行います。 さらに、建物の規模を考慮し、空調設備をどのように調えるかなどを、機械メーカーさんなどと協力しながら作っていきますが、フジパンの製造チームとも相談します。きちっとパンを作ることもそうですが、製造スタッフが動きやすいレイアウトを考えることも重要です。 自分が計画した機械やラインが構想どおりに働き、きれいなパンができたときに、大きなやりがいや達成感を感じます。
工務の仕事は、1人で任されるようになるのに3年ほどかかります。最初の3年間は先輩の仕事を見ながら業務を覚え、機械の知識を高めていきます。知識の他に大切なのは、経験です。工場内には非常に多くの種類の機械がありますから、その一つひとつの壊れ方や、調子が悪いときの症状の出方が違うのです。機械の癖は、数年間機械と向き合わなければ知り得ません。
工務課は、信頼のおけるメンバーが多いところです。業務の基本ですが、日々の引き継ぎをきちっとできなければ、あとで大きなミスを引き起こしかねません。
また、工務課内だけではなく、製造スタッフとコミュニケーションをとることも重要です。精密で高度な機械を作ることが目標ではなく、包装までいかにラインがうまく流れるかですから。
AM 7:00 |
出社 |
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AM 7:30 |
製造幹部朝礼 |
AM 8:00 |
工務課朝礼。今日の作業の確認 |
AM 9:00 |
工場巡回。昨日の作業確認、修理、改善、検討など |
PM 12:00 |
休憩 |
PM 2:00 |
機械メーカーさんと打ち合わせ、保全、修理、改善など |
PM 5:00 |
退社 |