「もっちり!」 いまでこそおいしいパンの代名詞ですが、
1990年代の日本では「ふんわり」柔らかな
食感のパンが好まれていました。
そんなあるとき、「ブームで終わらない、本当に美味しい
食パンを作ろう!」とフジパンは考えました。
そこから、わたしたちフジパンの挑戦が始まりました。
町で人気のパン屋さんに飛ぶように売れる食パンがあると聞き、
実際に食べてみると…。
ふんわり食パン最盛期には珍しい
「もっちり」とした食感だったのです。
さらに噛めば噛むほど小麦の甘さが口いっぱいに広がります。
ここから着想を得て、日本人に馴染みのある
「炊き立てごはん」のような食感を
目指して誕生した食パンが『本仕込』です。
当時、食パンといえばカタカナのネーミングが主流でした。しかし、生地を仕込んでいる社員の丹精こめて生地を作っている様子が、まるで「清酒を仕込む杜氏」のように見えたことから、迷わず「本仕込」に決定。
パンらしからぬこのネーミング。
漢字を使った商品の先駆けでもあるのです。